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中国の動画サイト「土豆」が黒字に転換。【財務報告書によれば】

11月15日、土豆網(Nasdaq:TUDO)は9月30日までの第三四半期の財務報告書を発表した。
報告書によると、土豆網の第三四半期の純売上高は1.497億元で、前年同期比で52.1%増、対前期比で28.3%増だった。
純利益が5250万元で、昨年同期では50万元の純損失だった。これで、土豆網は初めて赤字の局面から抜けだした。

上場する前に、土豆網が持っていた現金及び現金同等物は約1年間の通常運営を維持できる1.358億元のみだった。
しかし、今回の財務報告書から、土豆網の短期投資を含む第三四半期の純現金額が10.854億元だったことが分かる。

土豆網の主な収入源は広告収入だと財務報告書が示している。
第三四半期、土豆網のオンライン広告サービスの売上高は1.265億元だった。
前年同期比で43.4%増で、対前期比で23.8%増だった。
また、第三四半期のモバイル動画サービスの売上高は1620万元で、占める割合はまだ小さいものの、前年同期比で95.0%増、対前期比で45.8%増の急成長を示した。

収入の増加は主に現有広告主の平均支出の増加のためだと土豆網が表明した。
一方、インターネットの帯域幅のコストとコンテンツのコストの上昇のため、土豆網の第三四半期の収入のコストは前年同期比で103.9%増の1.011億元に増えた。
数年来の財務状況から見れば、2009年以来、土豆網のコストが総収入に占める割合は全体としての下降傾向を示している。

報告期間内、土豆網の各業務の拡張の動きが頻繁だった。
新浪の投資を導入した後、土豆網はまた楽視網と合弁会社を設立した。
この行動は将来著作権のあるコンテンツを保有するために役に立つと思われる。
それ以外に、土豆網は電信キャリアと提携して、UGCコンテンツ動画のアップロードスピードを更に向上させた。

iResearchが発表した《2011年最新IUT在线视频日均覆盖人数排名》(2011年最新IUTオンライン動画の1日あたりのカバー人数ランキング)によると、土豆網の1日あたりのユーザー数は2197万人で、1日あたりのカバー人数の割合が21.40%を占め、動画業界で第2位を占めている。
優酷網と捜狐視頻は32.45%と19.78%の1日あたりのカバー人数の割合で、第1位と第3位を占めている。