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中国 ネットショップ支援ソフト市場 2012年には125億元(1537億円)市場へ

11月1日、淘宝網が発表した2011年中国ネットショップ経営者向けサービス市場データによると、2010年の中国に於けるネットショップ経営者向けサービスの市場規模は20億元だった。
また、2011年は50億元に達し、前年同期比150%増で、2012年に125億元に達すると予測されている。将来3年間は目覚ましい発展を迎えるとの予測している。

売り手向けの淘宝網サービスプラットフォーム(fuwu.taobao.com)のデータは、9月に平均的に毎分1,000以上の売り手を支援して8000の注文書に対処し、売り手側のアプリケーションがAPIを呼び出した回数が100万回を超えたことを示している。
淘宝網サービスプラットフォーム2011年10月の1日あたりのPV数が200万以上に、1日あたりのUV数が50万以上に達した。


今年2月23日、淘宝網は2011年を淘宝開放年として、年間の戦略は「開放」という言葉を巡って展開されることを発表した。
淘宝網は売り手ビジネス、買い手ビジネス、ワイヤレスなどの分野で全面的に深くオープンし、第3者の開発者、企業やサービスプロバイダを導入することにより、共同で電子商取引の生態系の急速かつ健全な発展を促進する。

報告書によると、数百万人の淘宝網のネットショップ経営者は、運営管理能力を高めるために電子商取引ツールやサービスを利用している。
主にツール類ソフトウェア、ネットショップホスティング、情報システム、データ研究、品質検査、マーケティング、撮影・モデル、コンサルティング・トレーニング、サプライチェーン、財務法務、人的資源などの方面を含む。

特にネットショップ経営者の利便性を向上させるツールソフトウェアは売り手が一番利用しているサービスである。
現在のところ、約150万の売り手が、この有料サービスを利用している。平均的に1人当たりの売り手が2.75件のこの手のソフトウェアを利用している計算になる。
これらの売り手の73.8%は、1~4ダイヤモンドのレベルの売り手である。これらの売り手のアクティビティが高いという。
例えば、4ダイヤモンドの売り手はオンライン注文ソフトウェアツールを使用して毎月150元を支払う。
なお、4ダイアモンド以上の売り手は全体の14.7%を占めている。

ネットショップ経営者の支援サービスに対する支払能力はその信用レベル、取引件数、出店期間の長さ、商品件数などと正比例をしている。

淘宝網サービスプラットフォームは淘宝網の売り手にネットショップ経営、マーケティング、プロモーションなどのサービスを提供するプラットフォームである。
多くのアプリケーションは第3者の開発者が提供する。


筆者の知る範囲でもこの手のアプリケーションを開発している人がいる。VCからもいくらかの投資を受けているようだ。
顧客対応予測ツールで、不慣れな人間でも顧客対応を可能にする支援ツールとのことだった。
日本のネットモールと比べて顧客数が半端じゃないだろうから、こういった支援ツール市場にも投資が流れ込んでいるのであろう。