中国アマゾン 「卓越網」から亚马逊中国(アマゾン中国)へ変更 現地ブランドを捨てる
10月27日、電子商取引会社アマゾンは中国での会社「卓越亚马逊」(卓越アマゾン)を「亚马逊中国」(アマゾン中国)に名前を変更し、新しいロゴと短いドメイン名「z.cn」を有効にすると発表した。
同時に、中国での最大の運営センター「昆山運営センター」を正式にスタートさせることを発表した。
アマゾン中国総裁の王漢華によると、新しい名前は同社の経営戦略に影響しない。
名前を変更したのはアマゾンのブランドイメージを強化し、中国市場に対する期待と重視を示すためだという。
将来アマゾンは中国への投資もどんどん増やしていくという。
簡略化した名前と短いドメイン名を有効にすることで、ユーザーはより簡単に会社のサイトにアクセスできるとアマゾンが考えている。
また、元のドメイン名joyo.comはまだそのまま利用できる。
卓越網は2000年5月に設立され、最初はネットビデオストアとして位置付けられ、その後急速に書籍などの分野に拡大し、中国国内の業界をリードする大手Eコマース企業になった。
2004年8月、アマゾンは100%出資して卓越網を買収した。また2007年に中国子会社の名前を「卓越亚马逊」にした。
その後、卓越網の名残はどんどんなくなってきた。今回の名前変更はアマゾンが卓越網を買収して7年以来、ブランド設定方面での最大の動きだった。
これで、元卓越網のマークが完全に消されて、中国のEコマース分野で10年以上にわたって活躍してきた卓越網は歴史は終わった。
京東商城、淘宝商城などの中国国内のEコマース同業者の急速な発展に比べて、卓越アマゾン近年は目覚ましい成長を遂げなかった。
アマゾン中国が卓越網のブランドを捨てたのは、激しい競争環境に適応するための戦略調整の実施を意味するのかもしれない。