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土豆網。ナスダックへのIPOを達成しても、その先にあるのは他社による買収か?

土豆網の上場の道は茨の道である。土豆網が再び上場申請を提出した時期、資本市場全体が暗い時期にある。
最近、土豆網のキャッシュフローは今年までしか維持できないので、もし土豆網の上場は再び妨げられたら、買収される運命になるかも知れないという噂が流れている。
百度が土豆網を買収しようとしているという。

最新のニュースでは、土豆網は最速で8月20日前に米ナスダックに上場する。土豆網は28ドル~30ドルの定価で、600万株を発行する計画だと米証券取引委員会のファイルが示している。
中間価格で計算すれば、土豆網は1.62億ドルの資金調達をして、時価総額が8.2億ドルになると予測される。この数字で計算すると、土豆網の時価総額はライバルの優酷網の4分の1にすぎない。

時価総額が優酷網の4分の1で、しかも1.62億ドルの資金調達しかできないなら、業界の第2位の土豆網にとって上場は良いニュースではない。
株式市場の冷たい現実の前に、サンダー、盛大文学は上場を延期したが、土豆網はその流れに逆らっている。土豆網のIPOはやむをえないことだと業界の人が考えている。

第2四半期の財務報告書から見ると、土豆網は赤字の状態が続いている。また、キャッシュフローの状況を考えると、土豆網の上場の道は楽観的ではない。

もしHD動画サイト奇芸網を持っている百度が土豆網を買収して、奇芸網のHD著作権のある映画・テレビドラマと土豆網のUGCビデオ及び自製の内容を合わせたら、中国国内の動画業界に大きなインパクトを与える。

百度のインサイダーからの情報によると、百度はすでに土豆網と交渉を行って、2つのプランを提出した。
1つのプランは百度が直接に出資して土豆網を買収することである。土豆網と奇芸網両方も百度に取り入られるが、お互いに独立して運営する。
奇芸網は依然として著作権のある映画・テレビドラマなどのコンテンツを主とする。土豆網はUGCコンテンツと自製のコンテンツを主とする。
もう1つのプランは百度が奇芸網に増資することである。奇芸網が土豆網を買収する。そして、土豆網を統合して、1つの総合的な動画ポータル・サイトにして、優酷網と対抗する。

実際、土豆網を狙っているのは百度あるいは奇芸網だけではない。土豆網を買収するかどうかの質問に対して、優酷CEO古永锵は常に開放的な態度を持つと表明した。

CEOの離婚協議のおかげでえらい話になっている。