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中国版Twitter Weibo(微博)が中国版Facebookか? 開心網失速

サイトのトラフィック・ランキングのAlexaの表示は、2010年初頭から今までの一年半の時間で、開心網の毎日のユーザー数が約65%減少したことを示している。
百度指数も開心網の1日のユーザー注目度が最も人気のあった時の80万人から現在10万人未満に落ちたことを示している。さらに、メディアからの注目も下がりつつある。

より多くの野菜を盗むなどのゲームに夢中になったユーザーが開心網への熱情はだんだん下がってきている。
Alexaの関連データはユーザーのマイクロブログへ移る傾向を反映している。2011年、「新浪微博」(新浪マイクロブログ)のユーザー数とページビューが急上昇し、最近は過去最高数に上って、開心網と人人網を超えている。
百度指数もユーザーが開心網、人人網と新浪マイクロブログに対する注目度は2010年11月に逆転したことを示している。現在、新浪マイクロブログが絶対的な優勢を占め、開心網、人人網は曲線下降中である。

インターネット業界の人によると、開心網の最もユーザーを引き付ける要因は友人リツイートとWebミニゲームである。
しかし、新浪Weiboが強調したメディアのプロパティが発揮された後、ユーザーはWeiboでの情報更新の速度が明らかにより高速で、またより便利であることに気づいて、開心網へのリツイートの優位性がなくなった。

また、テンセントの全体的なオープンプラットフォームのスタートに伴い、中小ソーシャルゲームの開発者にとって、開心網の持つ吸引力が弱くなっている。
ユーザーが野菜を盗んだりする畑ゲーム、駐車場を友人に貸し駐車料金を徴収するゲームなどに対して、既に飽きられているようだ。
しかし、その後に続く吸引力のあるウェブゲームやミニゲームは開発者とともに、大量に他のプラットフォームに移っていった。

中国では、Facebookを模倣する人人網も、ダークホースだった開心網もFacebookのような増殖システムを形成していない。
対照的に、Twitter路線を歩く新浪マイクロブログはプラットフォームをオープンしたり、ユーザーインタラクティブ機能を強化したりすることを通じて、Facebookに近づいている。
「新浪weiboはTwitterFacebookの間の路線を歩いている。これはSNSよりもっと中国のユーザーに適応する」と新浪のCEO曹国偉が述べたことがある。
テンセントの会長馬化騰も「中国のSNSマイクロブログである」と考えている。

開心網は、このまま消えるには惜しいサイトである。
どこかの日本企業がこれを買収し、日本のアニメや日本のソーシャルゲームを次々と突っ込むプラットフォームにすればいい。
日本のアニメを無断掲載するyoukuなどを訴えてすべて消去させた上で、一手にここに集めれば、一気に復活するだろうし。

このくらいの大胆な戦略で、日本のネット企業がやっと中国に根付けるか? ってところでは。