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中国版カイジ? 地下で生活する人々 実はこれが世界経済を圧迫?

中国のマンションには地下室が存在する。別に機械室とか駐車場とかそういった設備ではない。
一つの部屋をベニヤ板で間仕切りして小さな空間を複数つくり、複数の人々に貸し付けるのだ。
なお、この部屋を借りる場合、警察が来ても扉を開けるなとアドバイスされる。
価格は500元とか通常のその地域の物件より遥かに安い。

この地下室の地上の部屋が高級マンションであることも普通である。億ションとかそういったものだ。
陽のあたる地上に住むお金持ちと、暗く狭い地下室で蠢く中国の多数のカイジ達。
なんというこの「ざわざわ」感であろうか。

しかし、この中国カイジ達はマンガのカイジのように博打で素寒貧ということはない。
彼らはむしろ、圧倒的に計画的。博打など思惑の外と言える。
全ては貯金のための節約なのだ。
中国人の貯蓄率は圧倒的に高いが、陽のあたる家を買うためには地下送りでも仕方がない。
そう考えて彼らは部屋代を節約し、貯金に励むのである。

何故これほど家にこだわるかと言うと、中国では持ち家がなくては結婚ができない。
持ち家が無い男のところには嫁が来ないのだ。
したがって、部屋代だけではない。あらゆる物を節約して給料の多くを貯金に回すのである。

だが、これが中国の内需拡大の阻害要因となっていると言う。


日本でも同じように内需拡大しろとか、昔は家計貯蓄率が高過ぎとか言われたことが有ったが今は世界最低水準だ。
中国は日本ほど高齢化していない。ただそれだけのことかもしれないが。