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「酷6網」のリストラ紛争。リストラされても流石に動画サイトの社員。ネットで抗議開始

5月18日、酷6はコスト削減のために営業部門を再編し、二週間以内に酷6の従業員総数の20%をリストラすると発表した。
解雇になった190人のスタッフは全員営業部門の従業員である。

この日の朝、酷6上海事務所で、一部の解雇された従業員とリストラ計画を執行する会社の代表の間は激しい紛争と衝突が発生した。
その後も、このリストラ事件はどんどんエスカレートしている。

突然の解雇が従業員の反発を引き起こし、19日の朝、「盛大網絡」に免職された酷6の元営業部門副総裁郝志中はマイクロブログで酷6上海事務所で起こった暴力リストラ事件のビデオや写真などをアップロードした。
また、郝志中と解雇になった従業員は酷6の親会社「盛大網絡」は卑劣だと非難している。

酷6側によると、一部のスタッフの非理性的な行動は、既に酷6の株価に実質的なマイナス影響を及ぼしている。会社側はすでに公安機関に事件を届け出ており、19日、酷6の顧問弁護士は正式に酷6の依頼を受け北京で誹謗・中傷の噂を流した人及び上海で騒動を起こした人物を訴え始めたという。
それに対して、尊敬と公正を得るために裁判所を通して、190人の営業部スタッフと共に最後まで酷6と戦うと郝志中は表明している。
今回のリストラの原因は営業部門のコストが高すぎることだと酷6の人的資源のディレクター俞鹏が述べている。

さらに、19日の夜、酷6はこの事件について緊急記者会見を開き20日を最後期限として従業員が同意しない場合は、当社は一方的に契約を解除し従業員に一ヶ月の賃金を補償として従業員を解雇すると宣言した。
もし仕事の進展に影響したら、当社は法律に訴えると表明している。

さすが動画サイトのスタッフというべきか、この手の紛争をいきなり録画し動画サイトにアップするという行動は、ネット時代の新手の抗議活動ではないだろうか。
動画を見るとわかるのだが、皆が携帯などで撮影している。会社もこのあたり細心の注意を払う必要があるだろう。


 


中国のネット空間でも、非常に話題となっている事件である。ちなみに動画に対するコメントは、

・ライバルで放送しているから面白い~~
・こういう時は女の方やる。男だっだらとっくに排除されている。
・ライバル会社にいって、酷6網を倒せ!!!!
・昨日まで自分達が稼いだ資金が、暴力男を雇う資金になっとる。
・暴力男はどこにでもいる。しかし、抗議側も、頑張っているのは女性だけで、男は何も言わないのでカッコ悪い。

コメントを見ると、なんか酷6網うんぬんより、戦っているのは女性ばかりでリストラされた男性が軟弱だ! というものが目立つような。