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京東商城、今週中にアリペイとの契約を終了し、独自の新決済システムへ移行

CEO劉強東によれば、支付宝との契約を取りやめた最大の理由は、決済手数料が高すぎるためだという。
近年、他のサードパーティ決済プロバイダの料金は下がっているにも関わらず、アリペイの料金だけは下がらず、その価格は他のプロバイダの4倍に達しているという。

そのため、京東商城は支付宝に毎年500万元~600万元を余分に支払う事になっているという。この価格差を受け入れることができないので今回の契約解消となった。

劉強東が述べるには、
京東商城は89の都市で物流拠点を設立した。来年の終わり頃までにこれを400に拡大する予定だという。この拠点の配達チームによる代金引き換えサービスが整備されるのでこれが大きな決済手段となるという。
現在、ネットによる決済は全体の10%しか占めておらず、しかも決済プロバイダ快銭を利用した支払いが最も多く、支付宝は2~3番目だと明かしている。
だから、支付宝との契約取りやめは京東商城にとって影響は軽微であるとしている。

なお、今回の支付宝との契約を更新しない理由としては、支付宝と同じ企業グループの淘宝商城との競争のためもあると見られているが、劉強東はこの質問に関して一番大きいのは料金の問題だと表明した。
今後、京東商城は银联(銀連)と提携し低価格の独自決済システムを提供することになる。この新しいシステムは2ヶ月以内に発表する予定だとしている。

現在のところまだ支付宝を利用できるが、京東商城から支付宝へのリンクは既に削除されている状態だという。

京東商城の決定に対し、支付宝側も理解すると表明している。