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新浪 AdobeAIRで動作するマイクロブログクライアント「微博AIR」リリース

3月7日、新浪(sina)はマイクロブログに基づいたデスクトップクライアント「微博AIR」をリリースした。
このツールは新浪マイクロブログの多くの機能が統合されている以外、IMチャットの機能も搭載されている。
http://airweibo.sinaapp.com/

IM機能搭載の「微博AIR」はマイクロブログの様々な機能で短時間に大量のユーザーを集めていて、さらにユーザーの定着率も高いという。一部には将来QQのライバルになるのではと分析するアナリストも存在するほどである。

新浪の統計データによると、2010年12月31日まで、新浪マイクロブログの登録ユーザーは1億人を超えた。
また、iResearchの最新データから見れば、2010年新浪マイクロブログのアクティブなユーザー数で56.5%の市場シェアを占めている。
利用時間の方面で86.6%の市場シェアを占めている。
これらのデータはTencentなどのライバルのマイクロブログをはるかに超えているという。


中国のIMといえば、一番有名なQQが存在している。
例えば、Windows用のQQはWindowsでしか動作しないが、この「微博AIR」ならAdobeAIRがインストールされていれば様々なOSで動作する。
AndroidLinuxでもOKというわけだが、iPhone等のアップル系の携帯端末向けOSはNGとなっている。

どんなOSでもというのは一見便利そうだが、デメリットもあって特定のOS専用に開発されたアプリケーションに比べ機能の点で劣る点が多い。
それぞれのOSとアプリケーションプログラムの間に、AdobeAIRという通訳が入って動作させるために、実行に時間がかかるためだ。

取りあえず、即QQのライバルになるというものではないが、新しい技術を導入していると言う点はアピールできているのではないだろうか。