中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

中国のモバイル。スマートフォン。圧倒的じゃないか。6000万台とか

易観国際(Analysys International)が発表したデータによると、2010年中国モバイルインターネットの収入は637億元に達し、2009年の388億元に比べ64.17%増加した。またモバイルインターネットのユーザー数は2.88億人に達し、前年同期比40.48%増加している。

モバイルの通信料金がモバイルインターネット関連の売上に占める割合は58.9%から46.3%に下落し逆に製品・サービスは39.6%から45.5%に上昇するなど、中国のモバイル業界においてはインフラから音楽(52.9%[製品・サービス分野のシェア])、ショッピング(12.0%)とゲーム(10.2%)などのコンテンツにモバイル市場の軸足が移ってきている。

2010年に中国の携帯オンラインゲームのユーザー規模が2000万人を突破し、市場規模は6.45億元に達している。2010年末まで携帯オンラインゲームのプロダクトの数は300を超えたが、同じような内容のマンネリ化したゲームが乱立しているのもまた事実である。

携帯端末に関しては、2010年に中国の携帯電話市場全体の販売規模が2.46億台に達し、以前の統計に比べて57.1%増えている。2010年3G携帯電話全体の販売量が前の統計に比べて740%増で、さらに2010年にはスマートフォンの販売台数が6000万を突破し日本より圧倒的に大きなスマートフォン市場が存在している。浸透率が2009年第4四半期の8.4%から2010年第4四半期には12.9%に上昇している。


中国ではアンドロイド携帯が1万円強で販売されていることは以前にも書きましたが、中国でのスマートフォンの普及が日本の電話市場にも大きなインパクトを与えることになる。これも以前書きました。
今後、携帯電話がPCと同じ道をたどるのはもはや明らかでしょう。

大局的にみれば、今をときめく日本の携帯電話ゲームプラットフォーム会社も、この流れから逃れる術はありません。
世界的に見て利益率が高いということは、そこには市場の歪みが存在しているわけで、かなり特殊な環境が存在しているという話になります。
しかし、特殊な環境は脆弱で、大きなインパクトが起こった場合は、逆に最大の強みが弱みに逆転したりするものです。

色々な要因により、中国の携帯は今後、どんどんスマートフォンに変わっていくでしょう。