中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

近頃日本で問題となっているペニーオークションは中国にもあるか?

ペニーオークションという、新しいタイプのオークションが登場し問題を引き起こしている。
このタイプの仕組みとして、

1.入札毎に手数料が取られる。
2.入札すると、オークション期間が30秒程度延長される。
3.初回のの価格は1円程度の低価格でスタートする。
4.サクラやボット(オークション監視プログラム)などが、低価格落札を妨害すると言われている。

なにやら、自分で書いていても良く分からない説明ですが、これを端的に説明すると仕組みは宝くじと同じということになる。
つまり、年末ジャンボ宝くじを300円で入札(購入)して、落札(当せん)すればゼロ円で3億円貰える。
これが、ペニーオークションの仕組みだ。

「オークション運営者の儲け = 入札件数×入札手数料 + 落札価格 - 落札物価格 - その他経費」
「宝くじ運営者の儲け = 購入件数×宝くじ価格 + 落札価格(宝くじなら引き換えにお金はいらないので0円) - 当選金 - その他経費」

開始価格は安いので、非常に安く落札できる可能性もあるが、落札できない場合は入札毎に支払った手数料が無駄になる。
このような利益の仕組みだから当たり前にほとんどの人は落札できるわけがない。落札が簡単なら即赤字になるから。皆に1億円当せんする宝くじが存在しないのと同じ理屈といえるだろう。

この仕組みはEntertainment Shopping社のswoopが最初といわれ、どうもこれが最近日本でも増えてきているらしい。
そして、NHKや新聞報道によると、落札できないと現在問題化しているようだ。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000593-san-socihttp://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110124-00000593-san-soci

こんな感じで芸能人のペニーオークション宣伝記事も慌てて消去している。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20110125-00000009-rbb-ent

国民生活センターによれば、ペニーオークションに関する相談は昨年12月末までに192件。平成21年度は19件だったが、22年夏以降に急増、同年7月以降は半年間で143件になっているという。

さて、もう既にペニーオークションは中国にあるのか?
try-auction.com
とか幾つかそれらしいサイトを見つけたが、ICPがないので海外にサーバを置いた大陸向けサイトでしょう。このドメインを調べると日本由来ですね。恐らくは、ギャンブル性が強いので中国国内では許可はされないのでしょう。

どんなネットサービスもほぼ同時に展開されている中国ですが、さすがにこのオークションは殆ど展開されていない状態のようです。

知り合いの中国人に聞いたらこんな怪しいものをやるなんてアホかと言っておりました。日本人のようにすぐに信用する国民性は世界的にみれば珍しいわけで。まして抜き差しならない中国ですから。