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京東商城と当当網の紛争が更にエスカレート。ネット企業の競争はますます激化

劉強東が非難した内容によると、京東商城が書籍販売の準備をしてから1年以来、当当網は独占的優位性を利用して、ほとんどすべての出版社に京東商城に書籍のサプライを禁止するというメールを送信していたという。1年の交渉を経って、まだいくつかの出版社は京東商城に書籍のサプライを拒否している状態だ。また12月14日、当当網は再びすべての出版社に京東商城へのサプライを停止するようにというメールを送信したという。当当網の封殺行為が今回の価格戦争を起こしたと示されている。

しかし、京東商城の値下がりは出版社との提携契約書に違反したので多くの出版社に反対されている。出版社からの圧力により、京東商城は直接値下げの方法から購入した後の割引クーポン配布に変えると決めた。

当当網の非難について、そのメールは出版社が書いたものだと当当網のスポークスマンが答えしている。当当網のスタッフは個人的な関係を介してそのメールを得て、そして他の出版社に参考として送ったという。そのことは当当網とは関係がないと表明している。

また12月16日、当当網は既存の低価格戦略を引き続き実施することを発表した。17日から4000万元の資金で大幅値引きによる販売促進キャンペーンを行うという。今回の販売促進活動は書籍、デジタル3C、化粧品、ベビー用品など多くの商品を含む。

京東商城と当当網の紛争はamazon卓越網とは関係ないが、価格競争は明らかにamazon卓越網の販売に影響を与える。12月15日、amazon卓越網もその価格戦争に参戦し、書籍を今の低価格からさらに20%の値引きを行うと発表。
京東商城と当当網の争いによって始まった価格戦争は、更なる拡大の様相を呈している。

で、今はどこが安い? 筆者は昨日アマゾンで購入しました。

急成長を遂げる中国ネット産業。持てる力のすべてを発揮しあらゆる手段を用いて戦えば、まだまだ天下を奪取することも可能であると思わせる何かがこの市場にはある。とすれば、あらゆる知略謀略を通じて自らの覇権を確立しようとする。その一端がネット企業同士の非難合戦や謀略合戦となって時折表面に現れるのだろう。

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