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テンセント(QQ)と360の戦争はついに株式市場に飛び火した。QQvs360

昨日午前10時、香港上場騰訊控股(テンセントホールディングス)(00700.HK)は前場終値より2.6香港ドル安い184.5香港ドルで取引を開始した。その後、下落して午後3時に一時最低価格178.6香港ドルまで下がった。引けにかけてまた小幅に上昇したが、終値は181.3香港ドルで取引を終えた。一日で株価が5.8香港ドル下がって、下落幅は3.1%だった。 

昨日の終値まで、テンセントホールディングスの市場価値は3323.94憶香港ドルだった。しかしその前の日にその数字は3430.28憶香港ドルだった。一日で、テンセントは106億香港ドルの市場価値を失ったことを意味する。情報によると、テンセント会社理事・取締役会長兼CEO馬化騰は合計同社の約11%の株式を持っている。昨日株価の暴落によって、その財産も11億香港が吹っ飛んだ計算になる。

アナリストの分析によると、テンセントの動きは3%のQQの登録ユーザーに影響を与える。解決策を見つける前に、紛争の進展はテンセントにマイナスの影響を与える。今回テンセントがユーザーにQQと360から「二者択一」させるた事件により、一部のQQユーザーは他のIMサービスプロバイダに移転するかもしれないという。

テンセントと360が激戦を繰り広げる中、360の競争相手またはテンセントの同盟者である「金山」(Kingsoft)は戦果をあげている。昨日、ユーザーを奪うために、KingsoftとKaspersky はそれそれのウイルス対策ソフトウェア製品を1年無料にすると発表した。

資本市場はすぐに積極的な反応を与えた。香港上場のKingsoft(03888.HK)は3.94香港ドルで取引を開始した後、株価が急速に上昇して、最後に4.62香港ドルで終了した。2年以来最大の上げ幅として、一日で17.86%を上昇した。出来高は1年以来の最大で、5520万株に急増した。昨日の終値によると、Kingsoftの市場価値は、前取引日より7.84憶香港ドル増えて、51.73憶香港ドルに達した。

Kingsoftと同じように、GEMに上場した「神州泰岳」(Ultrapower)(300002.SZ)もこの戦争の受益者である。「神州泰岳」の主な業務は「飛信」(Fetion)である。PCやスマートフォンで使える中国移動のSMSサービスとして、QQなどのIMソフトの競争者と考えられる。昨日、「神州泰岳」は58元で取引を開始した。最後に58.52元で取引を終えた。一日で3.7%上昇した。

株式市場でも熱き戦いが繰り広げられているようですね。インサイダー絡みの変な動きが出ないか要チェックです。