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上海万博種でひと儲け? これから一瞬注目される万博廃棄物ビジネス

10月28日、上海万博英国パビリオン「種の殿堂」の種は淘宝網共同購入プラットフォーム「聚划算」で販売され僅か2分で8000個が完売するほどの人気だった。

共同購入は予約の形式なので種はすぐ購入者には届けない。専門機関が種を取り除いて洗浄処理、加工などを行った後、英国パビリオンの印鑑が押されたシリアル番号番号が付く収蔵証書と一緒に購入者に届く。

淘宝網SNS発展部門の担当者によると今回の活動の目的は共同購入の力でインターネット利用者を集めて特別な方法で英国パビリオンを中国に残すこと目的があるという。今回の活動の収益は慈善事業に使用され、社会福祉機関の「致康园」(上海Cerecareセンター)に寄付される予定だという。

殿堂の種は最も人気があり記念価値のある万博関連のコレクション品になっている。共同購入の価格は199元だが、完売30分後には淘宝網で10倍以上の価格で売られていた。

注文に失敗した多くの人がネットに残念だと書きこんでいる。しかし、共同購入イベントページ(http://2010.taobao.com/)によると、11月4日の10時に、第2回の共同購入活動が行われる予定になっている。2回目の価格は399元で「蒲公英」のVIPバッジも含む。2回目は前回よりもっと人気があると予測されている。

どうも万博とネットでひと儲けだ! と言う人々の人気を集めているようだ。こうした連中に世界各国のパビリオンが売り込みを狙っているのかもしれない。日本館の物も売り払って投下された税金をすこしでも回収してほしいものだが。

これを皮切りにして、今後は取り壊されたパビリオン由来の品が、様々なルートからネットで大量に販売されるんだろうな。恐らく。