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中国人民銀行 超ネット銀行開始 全てのネット銀行口座を一元的に管理可能

8月30日、話題になっている中央銀行の"オンライン決済インターバンクシステム"(通称「Super-Internet-Bank」)が正式に北京、天津、広州、深センに登場した。

中央銀行の紹介によると、伝統的なネットバンクの「複数のアカウントには何度もログインが必要」と異なって、このシステムは、関連する商業銀行のネットバンクの接続を実現する。個人や企業は統合インターフェースを通じて、いくつかの商業銀行で開設した決済アカウントの資金残高や取引明細などをチェックして管理することができる。このシステムにより、ユーザーは最終的に複数銀行の口座管理、銀行間での資金移動などの金融活動を実現することができる。

情報によると、市民が1つの銀行のネットバンクで他の銀行口座を管理する場合、先にその銀行で契約書の手続きをするのは必要です。例えば、招商銀行のネットバンクで工商銀行の口座の資金情報を確認したい場合、まず工商銀行で関連の手続きをする必要があるという。

紹介によると、スーパーネットバンクが登場した初期段階では、リアルタイムインターバンク送金、口座管理などの機能が提供される。

第1陣の中央銀行の決済システムと接続する許可を獲得した銀行は27軒。
具体的には、国有銀行5軒(工商銀行、建設銀行、中国銀行、農業銀行、交通銀行)、株式銀行9軒(光大銀行、中信銀行華夏銀行、民生銀行、広東発展銀行、招商銀行深セン発展銀行、興業銀行、渤海銀行)、都市の商業銀行5軒(北京銀行、天津銀行、広州銀行、平安銀行、東莞銀行)、農村の商業銀行5軒(広州農村商業銀行、順徳農村商業銀行、北京農村商業銀行、深セン農村商業銀行、東莞農村商業銀行)、外資銀行3軒(韓国外換銀行新韓銀行ハナ銀行)。中国の主要な銀行は、ほぼ全て入っているようだ。

現在、各銀行の他行振込み料金基準は異なっている。スーパーインターネットバンクがオープンした後に、中央銀行は、統一料金基準を発表するかどうかまだ未定だという。


中国人民銀行といえば、日本でいえば日本銀行にあたる中央銀行。その中央銀行がすべてのネットバンクを統合するシステムを構築して既に動いているというのだから日本より進んでいる。デフレが大好きで、何事も遅い日銀に同じことをやってみろと言っても無理でしょう。

もし日本にもあれば、三菱銀行とかみずほ銀行とか全ての口座管理を一元的に行えて便利そうだ。セキュリティやその他の点で使いたくないという人もいるとは思うがサービスの幅は広い方が良い。