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Google 中国市場に未練 Google.cnの香港へのリダイレクト停止 ICPがやっぱり欲しい? 

7月1日午前0時、‬GoogleのICPライセンスが期限切れになったが、7月1日、8:00時点ではGoogleが中国で展開している3つのサイト(Google.cn,Gcn,265.com ICP证合字B2-20070004)は全て正常にアクセスできる。

Google中国は新しいICPライセンスを取得できるかまだ分からない状態にある。また、Googleが中国に進出した初期段階に中国現地企業(赶集网)と共有して利用していたICPライセンス(京ICP证050124号)も審査を通していないので利用不能となっている。

今年1月12日、Googleは中国戦略を変更するとし、3月23日よりGoogle.cnへのアクセスを香港サイトにリダイレクトさせるようにしていた。この時点でGoogle.cnはサイト内からICPライセンスナンバーを削除している。3月末がICP更新のための定期検査の申し込み期日だったがこれを行っていない。

その後、マスコミは、GoogleのICPについて言及はしていなかった。

6月29日 Googleは自社のブログに、中国のICPライセンスの期日は6月30日までで終了すること。同時に香港へのリダイレクトをやめること。また、今は未だGoogle.cnのICPライセンスについて中国政府から何も言われていないと。ICPライセンス更新のための定期検査の申請を今回行ったことを書きこんだ。

いまさら申請を行うくらいだから、GoogleはICPライセンスが相当欲しいようだ。しかし、現時点では、GoogleのICPが更新できたとする報道等はなされていない。

中国の法律《互联网信息服务管理办法》ではサイトをやる場合にはICPライセンスが必要で、また、1年ごとのライセンスの更新が必要だとされており、サイトにはICPライセンスナンバーを掲載する必要がある。したがって、ライセンスの更新をきちんと行っていないGoogleの中国サイトは様々な点でこの法律に抵触する。

今回香港へのリダイレクトを停止したのは、ICPライセンス更新へ向けての措置だと思われるが、現状のサイト(Google.cn)も香港へのリダイレクトが無くなっただけで、香港への誘導がされている状態には変化がなく、サイトにライセンスナンバーも掲載されていないなど、この状況で再びICPライセンスを取得することは困難だと思われる。


Google、中国市場に未練たらたらですね。カッコ良く大ミエを切ったはいいが。。。なんかカッコ悪いね。
取りあえず、Google.cnにアクセスすると、香港に飛ばなくなりました。以下のページが表示され、クリックすると香港サイトに飛びます。