中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

復旦大学が調査した上海市民の各種メディア利用状況

復旦大学のジャーナリズム学院は情報とコミュニケーション研究センターは共同で「新媒体技术环境下上海市民媒介使用状况报告」(新しいメディア技術の環境の下で上海市民のメディア使用状況の報告書)を発表した。

この報告書は、全市18区の5044の住民委員会から3000人の居住人口をサンプリングの対象として、4ヶ月間にアンケートの調査と研究を行って上海市民のメディアの使い状況を詳しく分析した。

報告書によると、上海市のメディアの普及率は:テレビ97.9%、携帯電話78.4%、新聞73.5%、雑誌51.0%、インターネット48.4%、ラジオ37.0%となっている。

上海市民の平均的な1日あたりのテレビ視聴時間は最も長く168.7分。その次にインターネット1日あたりは105.2分、あとは新聞(50分/日)、雑誌(33分/日)、ラジオ(28.3分/日)と続いている。

ニュースは最も上海市民を引きつけるコンテンツで、市民が関心を持つ新聞に掲載されたニュースの順番は、地元ニュース、社会ニュース、国際ニュース、国内ニュースと時事政治ニュースとなっている。ニュースの次は娯楽のコンテンツ、コメント、コラム、スポーツ、科学・教育・文化・衛生、経済、文芸欄などと続いている。閲覧時間が最も少ないのは広告宣伝となっている。

上海のインターネット利用者は約878万人で、インターネット利用者の平均的に1日あたり利用時間は217.8分となっている。上海のインターネット利用者がインターネットを利用する目的は主に:ポータルサイトのニュース(87.6%)、サーチエンジン(82.6%)、オンラIMツールQQなど(76.3%)、動画サイトで映画やドラマ(75.9%)、電子メール(74.0%)の受信・送信となっている。伝統的なメディアや新しいメディアに関わらず、情報を得るのが市民の主要な目的になっている。

上海市民は各類のメディアに対して大体信用すると答えているが、メディアに対する信頼性評価の順番はテレビ、新聞、ラジオ、雑誌とインターネットと続いている。