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多言語ホームページで売り込みかける中国中小企業。英語ホームページが4割増加

中国万网(www.net.cn)が行った第1四半期の企業ウェブサイトの構築についての分析結果によると、約4割の企業は中国語サイトを構築する同時に英語のサイトも作成した。これは2009年より36%増加し、また中国語サイトと英語サイト両方を持っている中国企業の数は71.5%増えたという。

分析の結果を見ると、現在英語のサイト構築している業界で最も多いのが、服装、おもちゃ、日用品、機械と原材料の順番で、これらのデータを分析することによって現代中国の中小企業がホームページをどのように利用しているかを理解できるとのことである。

“中国万网”はサイトを構築する企業との交流で、企業が英語のサイトを開通する目的を突き止めた。その目的は主に、海外のバイヤーと海外華人の企業への情報提供や購入注文受付のためであると言い、さらには、このホームページを利用して海外の代理店を探しているのである。

中国においては、経済回復のチャンスを掴むために海外向けのホームページを利用し、国内だけではなく海外にも自らの商品の市場を拡大し注文を獲得する方向に動いているという。

“中国万网”によると、中国の世界経済における影響力は日々拡大していることに従って、将来は更に多くの中小企業が国際化に向かうと予測されている。今後は、単一言語のホームページはさらに下がって、英語やスペイン語等のホームページを持つ中国企業がますます増加する見込みである。

中国人はある意味、国をツールとして考えている面がある。そういった意味では、日本より世界に行くことにさほど抵抗はないのだろう。実際、中国にいるとアメリカやカナダ等への移民をする為のコンサルタントの広告を良く見かける。

海外への敷居が高い日本にくらべ、中国は中小企業でも海外へアピールをしようと積極的に動いているのである。