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中国国内初 中国語ドメイン名紛争 アジア一の大金持ち李嘉誠VSサイバースクワッタ深セン企業

中国語ドメイン名は2010年中期から利用が始まる予定で、“.中国”が付けてる中国語のドメイン名は全世界で通用することになる。

中国語ドメイン名も巨大な商業価値を持つ無形資産になると狙って、多くの企業が関連するドメイン名を先を争って登録し始めた。

ドメイン名に対する争奪はますます激しくなっている。

ついに最近、中国国内初めての中国語ドメイン名を争う案件は深センで発生したという。

この訴訟案件の双方は深センの企業“融資城”と香港で一番の大富豪李嘉誠所属の“長江実業”で、目的は“長江実業”と言うドメイン名の所有権をめぐってのことである。

最近、“融資城電子商务有限公司”はこの訴訟案件について、深セン本部で記者会見を行った。

記者会見の上で発表された内容によると、“融資城”は関連する会社“盤古投資”と去年9月に、“長江実業.中国”などの4つの“長江実業”という字形が含めている中国語ドメイン名を登録した。

先日、李嘉誠所属の“香港長江実業(グループ)有限公司”から“ドメイン名所有権の侵害”という苦情を訴えられた。

サイバースクワッター(Cybersquatter)行為であるというのがその主張である。

その後、香港国際仲裁センターがサイバースクワッター行為であることだと裁決、そして中国のインターネットの登録機関に、“融資城”と“盤古投資”の上述のドメイン名に対する所有権を剥奪して、“香港長江実業”に移転せよという裁決結果を実行することを請求した。

しかし、“融資城”の側は香港国際仲裁センターのこの審決を不服として、北京市第一中級人民法院に反訴した。

北京市第一中級人民法院はすでにこの案件を受理した。

現在、長江實業.中国”など4つの中国語ドメイン名はすでに凍結されている状態だという。

日本語ドメインの場合にも、何でも取ってしまえという風潮があったが、以外と使い勝手が悪く、普及率は高くはない。

しかし、この「.中国」ドメインは、どうであろうか?

トップレベルドメインは今までは、.com、.jp、.cnなど英字であったがこのドメインは漢字であるという点や、やはりドメインは限られた資源であることを考えると、良いドメインが取れれば投資としては、悪くはないのかもしれない。

さて、実は「.com」などの英字トップレベルドメインを持つ「中国.com」などの日本と中国で漢字が同字のドメインは、中国語OSでピンインで入力しても機能する。

あなたが昔取得した日本語ドメインが、実は中国で使えるかもしれないのだ。