「クラウド・コンピューティング」で運用される中国語IME“搜狗输入法5.0”が登場した。
昨日、捜狐(Sohu)はIMEの“搜狗输入法5.0版”を正式に発表した。
これはクラウド・コンピューティングに基づいて開発された中国初の中国語IMEだという。
クラウド技術がIMEに運用されたのは革命的な技術革新だと唄っている。
この革新で“搜狗输入法”のAIはまた新しい段階に入ったので、ユーザーにはもっと“入力を楽しむ”ことができるという。
実は、中国ではこの搜狗IMEはマイクロソフトの標準IMEより人気があり、デファクトスタンダードになっている。
搜狗输入法5.0ダウンロード:http://pinyin.sogou.com/?s=alading
日本のATOKは見る影もないが、中国では国産IMEが頑張っている状態だ。
技術的には、これはソーシャルIMEの一種であると思われ、日本では http://www.social-ime.com/ で研究開発がされている。
この手のIMEの特徴は、常にネットから新しい語彙を取りこめるため流行語や急に有名になった有名人の名前なども楽々変換できることだ。
皆が変換した情報を皆で共有するという概念のIMEだ。
しかし、これは新しい問題を孕むので、日本のように自動システムとしての変換共有は行っていないかもしれない。
どこかの人が大量に中国禁止ワードを変換したとしたらどうだろう?
別の誰かが1文字目を入れると、禁止ワードが大量に表示されるなどということも起こるかもしれない。
現実的には、ひたすら禁止ワードいれるという暇な人はいないかもしれないが、理屈としてはありうる。
逆に、監視もしやすいのだが。
このあたりクラウドシステムに共通して言えることではあるが、何を入力しているのかサーバに筒抜けなので、筆者は使わないだろう。
中国のクラウドは。 ちなみに中国語でクラウドコンピューティングは雲計算。