中国のオンラインホテル予約価格競争が激化。将来は日本など海外にも波及する可能性も
中国オンライン旅行サービス大手の「携程旅行網」と「芸龍旅行網」は空前の価格競争に陥っている。
最近、携程はユーザーに「最低価格保証のみならず、もし高かった場合は価格差の3倍を返金保証する」と公言した。
その後3月22日午後に、芸龍はもし芸龍の値段が携程より高いことがあったら、同じように価格差の3倍をユーザーに現金を返還すると表明した。
また、ホテルが宿泊料を安価を提供するように、携程は自分の市場独占力を利用して、ホテルに対して脅しをかけた。
契約書で、ホテルが他の従業者に、自分のところに提供した価格と同じかそれ以下の価格を提供することを禁止したのだ。
「携程のやり方は業界独占と不正な競争の嫌疑がある」と芸龍のCEO崔広福は非難している。
さらに、このような状況に対して芸龍の側は法的手段に訴える方法をとるかもしれないという。
今回、「携程旅行網」と「芸龍旅行網」の価格競争が激しくなった後で、初めて会社の上層部が態度を表明した。
日本において、価格コムの登場によってメーカ間の競争が激化したが中国のホテル業界ではさらなる競争が起こっているようである。
今後、中国国内だけではなく海外に波及する可能性が指摘されている。
中国からの旅行者を狙う日本のホテルも、価格競争に陥る前に、いかに自らのブランドを確立するかが重要であるといえるだろう。