中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

消費者が力を持ちつつある中国の現状。インターネットが消費者権利保護を促進する

世界的に有名なコンピュータのブランドHP(ヒューレット・パッカード)は現在中国市場である問題に直面している。

2010年3月15日、CCTV中国中央テレビ)で、HPノートPCの品質問題が放送された。
HPのDV2000 3000ノートパソコンは高温になると機械をスタートさせることができない不具合があるというのだ。

この問題について、HPは、中国の「三つの保証」*1を実行する規定を拒絶して、責任を消費者に転嫁したと当事者は感じたようだ。

HPノートPCの品質問題に対応して、中国の消費者はインターネットで追及を開始した。
 

約40の専門な騰訊(テンセント)QQグループ(掲示板のようなもの)があり、そこには、3000人以上が集まっているという。

HPコンピュータの画面が真っ暗になってしまうとか、グラフィックカードが過熱するとか、PCが起動できないなど焦点の問題について、“法易”と言う非営利サイトは多くの消費者が提供する証拠を収集して、中国の国家質量監督検疫総局に行政訴訟を起こした。

3月14日、HPノートPCの品質問題に対して消費者の苦情はもう受理したと国家質量監督検疫総局がサイトで発表した。現在は調査中とのこと。

その真偽は不明だがHPノートPCの品質問題事件は、中国の消費者の権利意識が強まっていることを証明しているのではないだろうか?

日本でも、インターネットの登場以降、最初に起こったこの種の問題として、東芝ビデオの問題があったと記憶していますが、日本と同様の過程を経て中国でも今後はより消費者の力が強まってゆくと考えられます。

既に価格コムなどに似たサイトがたくさんあって、商品はネット民の評論の対象になっていたりします。中国の消費者は、日本の消費者よりもやり易いとかは考えない方が良さそうです。 日本と同じく慎重な対応が必要になってくるものと思われます。

*1 质量三包のこと修理、交換、返品を指す。