中国インターネット事情

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無いようで有る著作権。中国のインターネット動画配信産業、利益の争奪戦が激化

旧正月後、中国国内のインターネット動画産業では、動画配信に関して著作権に関わる紛糾案件が次々に出てきた。3月1日、“酷6网”(ku6.com)は著作権侵害事件について、正式に“土豆网”(tudou.com)に訴訟を提起。その上、五部のドラマの放送に関して著作権侵害により損害賠償を請求している。翌日、“优酷网”(youku.com)は“酷6网”に権利保護活動を大規模で展開すると発表して、一千万の損害賠償を請求。3月3日、“优度网”(v.51tv.com)は“酷6网”に訴訟を提起しました。“皮皮网”(pipi.cn)も映画とドラマの放送権で、80万の賠償請求をされています。まさに泥沼の状態だと言えよう。それらの動画サイトの全てには数多くの日本製ドラマやアニメが掲載されているが、そんなのはお構いなしで、自分が持っているドラマ等の放送権の部分に対して訴訟を行っているようだ。訴訟合戦に発展している中国のネット動画配信産業であるが、“优酷网”(youku.com)の人気が一番高いものと思われる。商売として利益が出ているとは思えない(YouTubeですら赤字)のだが、80後、90後といわれる若い世代には支持されていて、広告媒体としての利用者もなかなか多いようだ。