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中国、人民元切り上げ、為替政策変更か? 来週行われる米中首脳会談へむけて

アメリカが為替操作国の認定を見送り、中国の面子を立てたことで、いよいよ人民元の切上げの噂が市場関係者に流れている。

胡錦濤国家主席オバマ大統領の、来週行われるワシントンでの首脳会談に向けて、Googleや為替問題などで悪化した両国の関係を修復するために、中国側が切上げに応じるのではないかというのだ。

すでに、中国の王岐山副首相は8日夜、北京でアメリカのガイトナー財務長官と会談し、人民元切り上げ問題について突っ込んだやり取りを行ったという。

切上げ幅は、2005年7月の対ドル2.1%程度ではないかと言う話が流れている。

昔読んだ本に、日本円の切上げが行われた時、情報通で知られるユダヤ人が大量の円資産を購入していたという話が掲載されていた。

彼らはそれで大儲けをしたという。

今回も大量の投機資金が流入していて、インフレやバブル的な様相を呈しているので、これ以上の投機資金の流入を避けたいところだ。

切上げにはインフレ抑制効果があるというが、投機資金の流入が続けば逆効果だ。

切上げの日には、人民元が下降することも有りうるのではないだろうか? もし、切上げ幅が想定より大幅に低かったら。

中国は、米国をはじめ先進国の要求に答えて確かに人民元を切上げたが、何故か下落するという中国流のマジックが見られるかもしれない。

これは、一本取られた! とならなければ良いが。

なお、前回の人民元切り上げ時には、日本円をはじめとしたアジア通貨もつれ高しているので、円高一服で回復した日本株への影響もあるかもしれない。