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高齢者が大阪都構想を否決 中国では頻繁に地方政府の合併とかしているが

都構想は否決されてしまったみたいですね。 こういった、地方の行政区画の変更は中国でも沢山あります。

上海にはついこないだまで、卢湾区というのがあったのですが、黄浦区に統合されました。 また、北京にも、筆者が最初に行った頃(8年くらい前)には崇文区とか宣武区があったのですが、今は合併されて無くなりました。 重慶も1997年に四川省から独立して直轄市になっているし、海南島も1988年に広東省から独立して海南省になったりしています。

中国では日本とちがって、財政が厳しくて合併するような地方部だけでなく、都市部でもけっこう行っているのが目を引きますね。

中国の場合は住民がどう思おうがトップダウンで物事がどんどん進むので、日本と中国で時間の流れに差があるのも仕方がないことかもしれません。 清をみて変われない国と明治の人は思ったのでしょうけど、今や完全に逆転してしまっています。

何故、これほどまでに日本は変われない国になったのでしょうか? 今回の都構想への投票行動を年代別にみてみると、20代(61%)と30代(65%)。40代(59%)、50代(54%)、60代(52%)で何れも賛成が過半数ですが、70歳以上は反対が61%。 70歳以上って、25%くらい居るみたいなので、それ以下の世代がちょっとくらい過半数を上回ったとしても、否決されてしまうわけです。 もし、18歳からの投票だったとしたら結果は変わったかもしれませんが、少子高齢化ですから一大戦力になるわけでもないでしょう。 今のままがいいという高齢者に、日本の政策決定はすべて縛られるということが良くわかった結果だと思います。

投票権のない子供(20歳未満)の親(例えば世帯主)に子供の人数分の投票権を渡すとかしないと、高齢化になりすぎて、どうにもならないのではと思う次第です。現在も地方と都市部で一票の格差は2倍程度なら合憲と最高裁も判決を出していますし、現役世代に比べ70歳以上の高齢者票を0.5倍程度にして、格差をつけても社会通念上問題はないでしょう。

日本は負けるべくして中国に負けているという感じでしょうか。恐らく明治の日本人も清に対して同じように思っていたのだと思います。