中国インターネット事情

ITを中心に中国の事 もろもろ

宅配便の再配達問題。中国ではちゃんとビジネスになっている

昨日、中国のECモール、京東市場で購入したものを受け取れないので、再配達して欲しいと頼んだらそんなもの出来ないとあっさり断られた。 大体の人は職場で受け取ったりしているし、彼らも忙しいから日本のようなサービスを期待するなということだろう。

配達人はマンションの保安のところに預けると言うが、管理が杜撰なので稀になくなったりするから嫌だと断ると、有料の荷物預かり所なるものを紹介された。

その場所はマンション内にある個人商店が有料で荷物を預かるというサービスを提供しているだけで、何でも商売になるものだと感心しつつ、そこにお願いすることにした。 後ほど、その個人商店を訪れて、お金を払い問題なく荷物を受け取ることができた。

日本の宅配便は何度も無料で再配達してくれるが、それは新しいビジネスの芽を奪っているのかもしれない。 再配達はもちろん、安全な荷物の保管場所も決して無料ではあるまい。 それを無料で提供する日本のシステムはサービス残業のようなもので、一銭たりともGDPを増やす事に貢献していない。

この中国の事例を日本で実行するなら、1度目は家まで配達する。不在なら近くのコンビニに預ける形がいいと思う。

中国のように預け代を取るのかは別として、これなら、今すぐにでも可能だろう。

コンビニ側も荷物を取りに来る客が増えてついでに買う可能性もあるから、悪い話ではなさそうだし。保管料を取れば売上に直結する。

客側も、持って帰られるとその日に受け取れない可能性があるが、コンビニに預けておいてくれれば、その日に受け取れるから、それなりにメリットがある。

日本のようにおもてなしやらサービス残業やらで何でもかんでも無料でやっていると、経済成長しないし、新しいビジネスや効率化、最適化の邪魔になっている。

再配達問題については、中国に合理性がありそうだ。

中国人留学生が日本の大学の序列を変えるかもしれない

一度教室に入ったら5時間ぶっ続け。トイレにも行かずにひたすら先生も生徒も授業を続ける。 膀胱炎にでもなりそうな話だが、中国人留学生の通う塾の一風景だ。 とにかく徹底的に勉強させるので有名校への合格率が高く、入塾予約が殺到。 斜陽産業だと思われていた日本の教育産業のなかで、これらの塾は驚異的な成長率を誇っている。 今後、参入企業はさらに増えるのではないだろうか。

これだけ勉強しているのだから、中国人予備校が輩出する人材レベルは、既に日本の予備校レベルを遥かに超えている状況にあるのかもしれない。 合格したからといって入試は外国人枠なのだから、一概に日本人学生と比較はできないと考える人もいるだろう。 そこで、最初から平均点でぼろ負けしているTOEFL以外で、日本人も中国人も無差別に受ける試験を探してみた。

ERE 経済学検定試験 というものがある。 http://www.ere.or.jp/ 社会人や社会科学系の学部生などを対象に、全国規模で経済学のレベルを判定する試験とのこと。 日本人向けの日本語による試験だが、いくつかの大学院で筆記試験の代わりに採用されているため、日本人に混じって中国人留学生も受験しているようだ。

試験結果のデータを見ると、上位層は殆ど中国人で占められていることがわかる。(院試で利用されているEREミクロ・マクロの順位 以下URLページの下部) http://www.ere.or.jp/results/achiever.html

つまり、日本人と中国人が日本に於いて同じ試験を受験しても、中国人留学生のほうが結果を出しているともいえるわけだ。 もはや外国人枠のほうが簡単だとは言えず、今後は外国人でも一般入試に応募する人が出てくるのではないだろうか。

さて、このレベルの人々がどの日本の大学へ行くのだろうか? それは、ズバリ東大と早稲田だろう。

中国人が知っている日本大学ランキングは、 1位東大 2位早稲田 3位その他 これがそのまま進学する大学になる。京大や一橋に合格したけど、あえて早稲田へ行くという人も数多い。 中国で知名度があるので、本国での就職に有利だからだ。また、都心にあるというのも、早稲田がいいという点らしい。 他の大学が追随するとしても、一朝一夕に中国におけるブランドを構築することは難しい。 早稲田にはポジティブ・フィードバックが働いて、今後、ますます優秀な留学生があつまりそうだ。

海外から優秀な人間が入ってくることを考えると、日本人学生にとっても、少子化に強いという点で有望な大学なのかもしれない。

新世代とか次世代とか言われている暗号通貨が儲からない理由

【問】P2P暗号通貨が詐欺師にとって最良の商材である点を述べよ。

という問題が出題されたとしたら、どう回答するか?

【解答】お金を集めて破たんしても責任を取らなくて良い点。 という答えになる。

通常ならお金を集めたら色々と責任が発生する。 例えば、銀行が破たんすれば国や引き継いだ銀行が補てんするし、詐欺会社が自転車操業で営業して最後に破たんすれば、逮捕されたり訴えられたりマスコミに叩かれたりする経営者がいる。

しかし、P2P暗号通貨にはそれがない。Bitcoinプロトコルに大バグがあっていきなり明日これの価値がゼロになったとしても、中本哲史(仮)が責任を取るわけでもないだろう。 なぜなら、P2P暗号通貨最大の特徴が、中央=運営者=責任者が存在しないことだからだ。

最初にやった人間が儲かり責任は取らなくてよく、しかもFintechとかブロックチェーンとか何だか良くわからないけど凄そうな宣伝文句があると来れば、これは詐欺に使えそうと考える連中が現れるのに違いない。

だから、雨後のタケノコのようにどんどん出てくる。

Bitcoinソースコードオープンソース)をちょっと変えて適当な次世代暗号通貨Xを作る。 しかし、次世代暗号通貨XはBitcoinをパクっただけなので、オリジナルBitcoinのように技術的な面白さから価値があると思う人が現れて自然発生的に広がることはない。

ピコ太郎が自然発生的に有名になって稼いでいるからといって、それをマネした二番煎が有名になることがないのと同じだ。

そこで、この新暗号通貨をプロモーションをするために通貨取引所を一歩進めて、暗号通貨Xを売る営業部隊をつくる。 営業トークは、将来、暗号通貨Xの価格が物凄く上がるから今から買いましょう。Bitcoinの成功を見たでしょ? ってな具合。どんどん営業してバリバリ広げる。

WEBサイトはもちろん、SEOセミナーなんかで、安易に儲けたい人を集めればいい。国の極秘プロジェクトとか、権威付でもしとけば、もっと売れるかもしれない。 価格は言い値だから、高くしておけば、それだけ営業部隊が儲かる。

暗号通貨を買う側からすると、営業部隊に支払うコストが発生するから嘗てのBitcoinのように一気に上昇することはない。 営業費用は暗号通貨Xに流れずに営業部隊の取り分となるのだから、むしろ買ってすぐに損をしている状況だ。

つまり、次世代暗号通貨Xが儲からない理由は、 1.自然発生的に広がらない点 2.1が原因でBitcoinと違って営業費用がかかっている点 だから、儲からない。

次世代暗号通貨だかパクリ通貨だか知らんけど、Bitcoinの再来という感じで売ってくる連中には気を付けた方がいい。

何とかコインとかいうBitcoinパチモノ暗号通貨の営業の方が来たら、こう聞いてみては?

世界の要人に通じているのですよね。そして、最上流の情報を手に入れることができる。 それなら、なぜ数年前、肝心のBitcoinの情報を教えてくれなかったんですか?」 と。来るの数年おせ〜よ!!!!!!!

これは、今、パチモン暗号通貨を売りつけようとする連中が決して最上級の情報など掴めていないという証明に他ならない。

Welq(ウェルク)よりサーチエンジン会社が邪悪

テレビなどでも追及をされ始めたWelq

SEOなる手法で、デタラメなパクり記事を検索結果の上位に上げて儲けていたのが一般の人にも暴露されている。

テレビではWelqが悪いとばかり取り上げているが、共犯者の存在が完全にスルーされている。共犯者とは邪悪なことをやらないと宣言している「神」ともよばれるサーチエンジン会社だ。

最近、検索のやり方をTVCMで大量に流しているから、マスコミは叩きにくいのだろうか?

ページに関連キーワードを大量に埋め込むという古典的なSEO手法を駆逐するページランクアルゴリズムで一気にサーチエンジン会社の頂点に立ったGoogle。 しかし、SEO側も手を拱いていたわけではなく、大量のゴミページを作成してSEO対象のページに対してリンクする手法でページランクに対抗。結局インターネットが汚くなっただけで、Google側は新たな対応を迫られる事となった。

そこで、ページランクに加えて、コンテンツ量(ページ数や記事の文字数)の多さ(質ではないのはWelqで証明済)、携帯電話にページが対応しているかなどを使って評価するようにすると、 SEO側はクラウドソーシングなどを利用して、長くてパクリだが真実じゃない記事を大量に作り始めた。更にインターネットは汚くなった。

実際、Welqのページが軒並み検索結果の上位を占めているのだから、SEOの効果は確かにあるのだろう。

そして、近未来、Google側はディープラーニング等のAIを使って記事を評価して質の高い記事を見抜こうとするだろうが、SEO側もAI+クラウドソーシングで対抗するのに違いない。そして、もっとインターネットは汚くなる。

このように、検索結果をランキングにする限り、永遠のいたちごっこが続くことになって、インターネットの汚染がどんどん進むことになる。

ゴミを撒き散らしながら、これだけSEO努力が続けられる理由は、SEOが施されず検索結果の上位に存在しないものは、例えオリジナルであろうとも存在しないのと同じだからだ。 実際、今回のWelqの件で、GoogleはオリジナルのコンテンツよりもSEOが施術されたWelqのパクリ劣化記事のほうを上位に表示していた。

つまり、検索結果上位の情報もまた、永遠にその質を保証されないということになる。

とすれば一番の問題点は、SEOでもWelqでもなくて、永遠のいたちごっこを誘発する「検索結果のランキング制」ではないのか?

一見、あまりに見慣れすぎていて、それしか方法がないようにも見える検索結果のランキング表示。この部分、10年前から全く変わっていないのだが、変えることはいくらでもできるはずなのに(Listbrowserはその一例)。 なぜ変えないか?

それは、検索結果のランキング制こそが、サーチエンジン会社の収益源だからだろう。 もし、上位表示という概念そのものが崩壊すれば、誰がサーチエンジン会社にお金を支払って上位に広告を掲載するだろうか?  SEO共々、サーチエンジン会社の収益源SEMもオワコンになる。

私がListbrowserを製作したのは10年以上も前の話だ。しかし、サーチエンジン会社の問題は当時から変わることなく、今回Welqのような騒動を引き起こした。

AIなど煌びやかな部分をみると、ものすごく進歩しているように見えるが、彼らの本質的な部分はほとんど変わっていないのかもしれない。

いい加減、古臭い検索結果ランキング頼みのビジネスモデルを転換してほしいものだ。そうでなければ、今後もインターネット上にSEOによるゴミが増え続ける。サーチエンジン会社によって。

WELQなどの「まとめサイト」に騙されないための検索方法

検索で上位にあるものが正しいわけではない

検索で上位にあるものは資金を投入しSEOといった技術を使って上位に表示しているものがほとんど。つまり、上位表示されているものには裏がある。

ユーザーが検索結果を上位しか見ない理由は単純

現状のブラウザが使いにくいからで、その使いにくさを示す端的な例は、検索後、誰にでも確実に訪れます。無数のページから1000件まで絞り込むのはサーチエンジンのおかげで1秒足らず。しかしその後は、目的のページを発見するまで延々と「クリック、戻る」を繰り返し、20件も見ればもういいとなってしまうのです。残りの980件にはもっと適合するページがあったかも知れないのに、たいていの人は時間と気力の問題からあきらめてしまいます。これだけIT技術が進んだコンピュータ上で、このようなあまりにも単純であきれた作業が今日も世界中で繰り返されていることを思うと、その損失は莫大なものであろうと推察されるわけです。

しかし、検索エンジンのランキングが主な収入源(検索エンジン広告)であるサーチエンジン会社は検索のランキング制を守るためにこれを改善しようとせずに、別のアプローチを試みています。

サーチエンジン研究

つまり、利用者が求めている最も適したページを表示しようと、主にランキング精度の向上を目指して研究を続けているわけですが、私から見れば方向が間違っているように見えます。Googleが登場したときはすごいと思ったのですが、それ以後アルゴリズムの改善がなされているのにもかかわらず、それほど変わったとは思えません。はっきりいえば、人それぞれ単語に込める思いは違い、人間ですら思いはなかなか伝わらないのだから、サーチエンジンにそれを求めるのは酷というものでしょう。 さらに、Googleは流行りのAIを利用してゴミ記事を排除しようと試みるだろうけど、SEOをする側もAI+クラウドソーシングを使ってゴミ記事を大量生産するので、いたちごっこになる。結局ランキングの精度は向上しない。

順位づけの意味

サーチエンジンのランキングによって売り上げが大きく変動する商用ページの場合、ランキング上位ページと下位ページの間に、どの程度、ページそのものではなく、提供するサービスや品質の違いがあるのか? これがはっきりとしない現状では、ランク付けは有害ですらあります。

実際、デタラメでパクリ記事を量産するWELQなどのまとめサイトが検索結果の上位を占め、不正確な情報を広めると同時に、本来オリジナルであるはずの医師が書いたページが逆に下位に押しやられるという、重大な問題が生じております。

現状のブラウザのネック

上記の様々な問題は、ブラウザに多数のページを素早く閲覧する手段がない……人は短期間に大量ページを閲覧できないといった制約条件がある場合に限り発生します。 つまり、そのような手段を持たない現在のブラウザは、人に無意味な作業と無駄な時間を要求し、事実上一部のページしか見ることが出来ないのでインターネットの多様性を破壊し、しかも、不正確な情報しか閲覧できない生産性の低いソフトだと結論付けられるのです。

私はシンプルに、サーチエンジンに任せきるのではなく、人がたくさん見て判断するのが重要だと考えます。

改善策 Listbrowser2016

さて、いつまでも生産性の低いブラウザが主力であってよいはずがありません。特に企業はブラウザの使いにくさのために無駄な給料を支払っている場合ではないのです。そこで、筆者はある1つのブラウザを開発いたしました。どんなコンセプトのブラウザかは以下の動画をご覧ください。

1000ページのサイトを素早く見る。そんな新しい操作性のブラウザです。このブラウザの前では、1位に表示されているSEOに毒された上位のサイトも、100位に落とし込まれている下位のサイトも、全て等価にしてしまい、さらに操作性を向上させることによってインターネットに存在する情報全体の閲覧数を向上させます。これを使えば、上位に表示するためのSEOは無力化することでしょう。

Listbrowser紹介記事 日経BPさんのサイトに「検索結果を大量に「早見」できる検索専用ブラウザー」として紹介されていました。読むと作者の説明よりかなり出来がいいので、詳細はこちらをご覧ください。

Listbrowser2016 無料ダウンロードは↓から。

http://chinese-homepage.com/mysoft/Listbrowser.zip

iCloudカレンダー(iPhone、MAC)の出席依頼を使った新種スパム、再び中国より到来か?

Macbook pro 買った。

設定してみたらiPhoneと同じように中国からのカレンダースパムが表示される。iCloudカレンダーにデフォルトで接続されてしまうのだから仕方がない。iPhoneしかりMACしかりというわけだ。黙ってカレンダーアプリのアカウントにあるiCloud「このアカウントを使用」のチェックを外し、代わりにGoogleカレンダーを追加した。抜本的ではないが、表示だけは一応消えます(クラウド側には残されたままなので)。

3週間前、11月初めの1度目の来襲の時、Apple社に真っ先にこの新型スパム報告して対策を求めたのに、まだ何もやっていないのか、Apple社が無為無策で手を拱いている間に、再び大規模なスパム攻撃が11月最後の週末にかけて行われたようだ。

iphone カレンダー 出席依頼 スパムの第二波が来襲。

中国側のスパムチームがスパム攻撃ツールを完成させているのは明らかで、再攻撃は時間の問題だと前回に書いたが、今回それが実行に移された。

今回のスパムで利用された「出席依頼機能」自体はGoogleカレンダーにもある。しかし、Googleカレンダーではこれほど大量のスパムが表示されることはない。つまり、Googleはスパム行為を厳しく監視していることを意味していると思う。もちろん、Googleが完全に安全だと言えるわけではないだろうけど。

Appleクラウドは、その問題対応スピードも含めて大きくGoogleに劣るということなのだろう。このスパムをブロックしようと思えば、それほど難しい技術的ハードルがあるわけではない。単純に同じ文章を何度も書き込む奴や異常なくらい大量投稿してくる奴を締め出せばいいだけだ。それにもかかわらず、1度ならず、2度もあっけなく大規模攻撃を許したとなると、そう考えざる得ない。

せめて、2030年過ぎまで延々と知らない予定で埋められたカレンダーをユーザー側が消せないというなら、Apple社側が特権で削除するくらいのサービスはして欲しいところだ。

もう、iCloudカレンダーは使わないけど、Apple製品を買って設定する度にこれが表示されるのはとても鬱陶しいしうんざりする。

追記 20161130 昔、ツイッターアカウントを乗っ取り、偽レイバンサイトのスパムをやっていた中国のスパムチーム‥

http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1501/26/news125.html

この連中が、今回のiCloudカレンダースパムを引き起こしたのだろう。また同じ、偽RayBan(レイバン)の宣伝やってる。日本hp RayBan買いだめ2折。。「2折」って日本ではこんな言い方はしない。

非常に迷惑な連中だけど、こんな数さえ送ればいいというスパムに引っかかる人はほとんど居ないだろうし、額面通り目的は本当にスパムによる宣伝なのかな? 宣伝にしては仕事が適当すぎるというか。むしろ米国IT企業の信用失墜により効果が上がってるのだけど。

iCloudカレンダーを使った新種スパム、中国より到来【新加坡金沙って何?】

Androidをずっと使っていたが魔が差してiPhone7plus買う。

早速設定して、アプリを立ち上げたりしているとき、Googleカレンダーの代わりにiPhoneにはiCloudカレンダーがあるのかと眺めていると、身に覚えのない中国語の予定が知らぬ間にこれでもかというくらい登録されてた。iPhoneのカレンダーがスパムに埋め尽くされていて、初iPhoneが届いてすぐに途方に暮れることになる。

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クラウドだから同じスケジュールをPCのブラウザでも見れるので、そちらも見てみると全く同じ状況。こりゃ参った。

新加坡金沙(22700700.com),注册送58元,首次存款10元再送20元,百家乐、老虎机、体育竞猜、时时彩等百种博弈游戏,存取款30秒,支持微信、支付宝、第三方、银联等快捷支付!

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まだiPhoneを使い始めたばかりなのに、既に2030年12月まで未来の予定でいっぱい。15年分のスケジュールがギッシリ。iPhoneのカレンダー大丈夫か???

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もしかして、iCloudにあるデータをハッカー様に抜かれた?

そこで、Appleのサポートに電話してみるとiCloudカレンダーには「出席依頼機能」というものがあって、AppleID=メールアドレスを知っている人間なら誰でも招待状を送り付け、カレンダーのスケジュールを占有できることがわかった。 Appleの担当が言うには、この報告事例は初めてらしく新種のスパム攻撃であるらしい。

データの漏れは無かったが、第三者が勝手にスケジュールに書き込むことができ、しかもこれを拒否する手段もなければ、削除することも一切できないという。今時、Appleという最先端IT企業にしては、ステキすぎるセキュリティ仕様のiCloudカレンダーであった。

この中国スパムチーム。広告のためにスパムしているのだろうけど、とにかく量が大切だという思想のもと2030年まで全力で埋めてくれたおかげで、怪しさ全開。誰もこのサイトを見に行くことはなく広告効果はゼロに近いだろう。一体何をしたいのか不明だが、AppleiCloudカレンダーの信頼を棄損するには役に立ったのでは?

広告にせよ、Appleを貶めるのが目的にせよ、こんなこと中国の人件費も高いのでいちいち人海戦術でやっている筈もなく、iCloudカレンダー向けスパムボットを開発したのに違いない。ということは、Appleが改善しない限り、今後はこの手の被害が増えることになる。なにせ、アップルIDはメールアドレスに過ぎず、公開情報だから収集は非常に簡単だ。

Appleにはオープンすぎるお花畑仕様をやめてもらって、第三者からの出席依頼を拒否する機能とそれを削除する機能を可及的速やかに実装してもらいたい。

そもそも、これだけのスパム的連続書き込みが第三者から行われているにも関わらず、一切ブロックしないなんて、クラウドの仕様としてはセキュリティホールに近い。今時、初心者が作った掲示スクリプトでも同一文の連続書き込みしたら、拒絶するように作るだろうに。

同一IDからの大量書込みや同一文書込みを拒絶していれば、ここまで酷いことにはならなかったはずだし、きちんと監視していれば何らかの対策を講じることも不可能ではない。一番の問題点はここで、Apple側ではiCloudに対するスパム行為を全く監視していないのかもしれない。

Appleの担当は本社に伝えると約束してくれたものの、いつ改善されるのか全く不明なので、取り合えず、AppleIDのメールアドレスを別のものに変え、iCloudカレンダーの利用を中止してGoogleカレンダーを使うことにした。一般的な話にすぎないがGoogleはスパム行為を厳しく監視しているので。

もし、icloud.comのメールアドレス取得していると「出席依頼」があるたびにメールが飛んでくるらしい。筆者は使い始めたばかりで設定していなかったので助かったが、設定していたら凄い数のメールが来たのに違いない。

今回、iPhoneを初めて購入して即座にトラブったわけだけど、Appleクラウド部分は完全にGoogleに水をあけられている感じがする。

今回のスパムは怪しすぎて全く効果がなかったのに違いないが、このセキュリティホールを使ったうえで、送り先に合わせて作られたスパム(知り合いの名前等が書かれているとか)がやって来たとしたら、思わずそこに書かれたURL等を開いてしまうかもしれない。iCloudを使う場合は今後も注意が必要だろう。